上野の森美術館グループ展レポート

老若男女アート好きが集う上野の集客力！

2022年5月26日（木）〜5月30日（月）上野の森美術館「海を越えたアーティスト展」が無事に終了しました。今回のグループ展では主催者による宣伝や各作家のファンの方はもちろん、上野公園で歩いている人がフラッと来場されたりもして、会場内では想像を超える多くの方が常にいらっしゃっているような状況にびっくり。そんな中、若松は独自に自分のInstagramアカウントで2週間広告配信をしていて、そこからも10〜20代の方を中心に40代、50代の方までご来場いただきました。



美術館に入館してすぐ通路に展示された「TOKYO」は横幅2メートル超という大作ならではの圧巻のサイズ感。特に多くの人の印象に残ったようです。他の作品ではモチーフが何かということももちろんですが、色彩のスペクトル的な美しさ、光と陰、幻想感みたいな表現の本質的な部分に対する感想は予想より多くいただき、若松自身が表現したい部分がきちんと伝わっていることを実感。「具象と抽象の間のような表現」「写真でも手描きでもない」「誰とも似ていない表現ですばらしかった」など来場者も各々の表現でそれを伝えてくれています。



若松の作品はアルミ版の層、ジクレーによるインクジェットの層、ラメの層、樹脂の層の4層に分かれていますが、こうした展示会だと光の加減や歩いているとキラキラと感じられるラメも多くの人に感じていただいたポイント。アルミ版のヘアラインもそうですが、デジタルで制作しているだけに、こうしたリアルで対面しないと感じることのできない価値はこれからも大切にしていきたいと考えています。



若松ならではの日常の中に潜む美は、その価値観は変わらぬまま、作品を追うごとにまさに具象から抽象に、特定の風景から普遍の風景に向かっているように感じられます。これからも活躍をご期待ください。今後ともよろしくお願いいたします。